【弁護士が解説】法人後見とは? 知的障害のある子の親向けに制度の仕組みと現状を紹介
前園 進也
サニープレイス法律事務所
「成年後見制度って、どんな人に特におすすめの制度なんでしょうか?」この質問、実は、障害のあるお子さんを持つ親御さんからよくいただくんです。
成年後見制度は、一言で言うと、判断能力が不十分な方を保護・支援するための制度です。
具体的には、以下の3つのポイントに当てはまる方におすすめです。
「現在、身寄りのない方」というのは、文字通り、頼れる親族がいない方のことです。
「現在、家族に頼れない方」というのは、例えば、親族はいるけれども、疎遠で連絡を取っていない、あるいは、親族が高齢で、十分な支援を受けられないといったケースが考えられます。
「将来的に身寄りがなくなることが予想される方」というのは、例えば、知的障害のある一人っ子の場合です。親御さんがご高齢になり、亡くなった後、頼れる人がいなくなってしまう可能性があります。
このような方々にとって、成年後見制度は、非常に重要な役割を果たします。
なぜなら、成年後見人は、ご本人の利益を最優先に考えながら、財産管理や生活のサポートを、ご本人が亡くなるまで責任をもって行ってくれるからです。
判断能力が低下し、身寄りもない、または頼れる家族がいない状況では、ご本人だけで生活していくことが非常に困難になります。そういった場合に、成年後見人がいることで、ご本人が亡くなるまで、安心して生活を続けることができるんです。
この情報が、皆様のお役に立てば幸いです。