映画「ぼくとパパ、約束の週末」を観て:障害のある子を持つ親として
はじめに
2024年11月25日に、東京の新宿ピカデリーで自閉症の少年とその父親の映画「ぼくとパパ、約束の週末」を観たので、映画とその感想を紹介します。
映画の概要
基本情報
タイトル | ぼくとパパ、約束の週末 |
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監督 | マルク・ローテムント |
キャスト | フロリアン・ダーヴィト・フィッツ(父親ミルコ役) セシリオ・アンドレセン(ジェイソン役) アイリン・テゼル(母親ファティメ役) |
公開日 | 2024年11月15日 |
上映時間 | 本編109分 |
公式サイト | https://bokupapa-movie.com |
予告編
あらすじ
特別な感性を持つジェイソンは、幼い頃から自閉症と診断されていた。
生活に独自のルーティンとルールがあり、それらが守られないとパニックを起こしてしまう。
ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれたのに答えることができなかったジェイソンは、56チームぜんぶを自分の目で見て好きなチームを決めたいと家族の前で言い出す。
こうして、ドイツ中のスタジアムを巡る約束をしたパパとの週末の週末の旅が始まった。
強いこだわりを持つジェイソンは、果たして推しチームを見つけることが出来るのか?
感想
「ぼくとパパ、約束の週末」を観て、私も障害のあるうちの子と一緒に旅に出かけたくなりました。
この映画は、ハートフルコメディとして純粋に楽しめました。自閉症の少年とその父親の旅を通して、親子の絆や成長が描かれていました。主人公のジェイソンとうちの子どもは年齢が近いものの、知的の有無の違いがありますが、障害者の親として特に気になる点や引っかかる点はありませんでした。むしろ、親の苦労や葛藤もしっかりと表現されていて共感できました。
自閉症の感覚過敏についても体感できるような工夫がありました。映画全体として押し付けがましい啓発的な印象はなく、自然に受け入れることができました。そのため、啓発映画としても良いと感じました。
また、作中でドイツの教育事情にも触れられており、例えば集団生活に馴染めない場合は特殊学校に行くことになると、教師から告げられる場面があります。ドイツでは知的障害がなくても分離教育をするのでしょうか。
私はイギリスの片田舎で強豪チェルシーの試合を観た経験があります。この映画で描かれるような満員のスタジアムでの大迫力ではなかったです。イギリスもサッカーが盛んな国だと思いますが、ドイツの方が熱狂的?スタジアムの場面では高齢のサポーターも多く、ドイツでは老若男女問わずにサッカーが人気なのかな?
今回は一人で鑑賞しましたが、配信されたら妻と一緒に観て、感想を共有したいと思いました。